WP#73 - 液冷データセンター用流体コネクタ活用事例

11 May, 2017 | White Paper

編集者: David Vranish, CPC – Colder Products Company Chris Chapman, Aavid Thermalloy Tahir Cader, Hewlett Packard Enterprise 寄稿者: Pat McGinn, CoolIT Systems Nicolas Monnier, Staubli Andy Wasielewski, CEJN

液体冷却の技術は、世界有数のスーパーコンピュータや高性能PCゲーム機、自動車、産業機器などから熱を取り除く手段として確立されました。液体冷却の熱除去率は非常に高く、より多くのIT機器(ITE)のプロバイダーが、処理能力を向上させるためにその機能を活用しています。
近い将来の液冷データセンターでは、液冷装置を設置し、メンテナンスを行うことが重要になります。コンピュータ・クラスタ(以下、クラスタ)設置時の冷却回路の着脱作業や流路の切り替えにコネクタは非常に有効です。

流体コネクタは産業を通じて多くの進歩が遂げられました。各関連団体、企業は、データセンター用途に相応しい流体コネクタの開発を行うべく技術資源の投資を行っています。ITEとデータセンターのより良い資源効率を目指して活動しているコンソーシアムであるグリーン・グリッド(TGG)は、ホワイトペーパーを作成するために流体コネクタの現状について調査しました。このホワイトペーパーは今日における活用事例を紹介し、データセンターへの液体冷却システムの導入とメンテナンスをより良くするために必要となる検討事項をまとめています。主に、接液部材質の適合性、設計流速を達成するための圧力損失の最小化、長期信頼性のための異物サイズの管理、輸送条件の把握、着脱時の液垂れ量を検討しています。


Topics: Fluid Connector Liquid-Cooled Liquid Cooling