WP#16 - データセンターの配電構成に関する定量的効率分析

01 December, 2008 | White Paper

Power Sub Work Group

この分析は、公開済みのホワイトペーパー「データセンターの配電構成に関する定性的分析(QualitativeAnalysis of Power Distribution Configurations for Data Centers)」に基づいています。同ホワイトペーパーの分析が対象としたいくつかの側面のなかから「効率」に注目し、定量的な分析を行います。

本ペーパーでは、8 つのシンプルで非冗長のデータセンター配電構成について、エンドツーエンド(endto-end)の効率を研究します。結果データでは、すべての構成において最適化された実装形態を持つデータセンターの効率は、10 年前の一般的なデータセンターに比べて約25% 高く、広範な負荷範囲において85% ~ 90% のエンドツーエンド効率を実現することを示しています。大半の負荷範囲において、ACおよびDC 配電構成の最高効率の差は、1% ~ 2% の範囲内にあり、ダブルコンバージョン(二重変換)480Vac - 208Vac に対しわずか2% ~ 3% 優れているにすぎません。またひとつの配電構成だけで、すべての負荷範囲において最高効率を実現することはできません。