WP#46 - 最新のフリークーリングマップ:2011年版ASHRAEにおける 条件拡大の効果

06 March, 2012 | White Paper

Tom Harvey, Emerson Network Power Michael Patterson, Ph.D., Intel John Bean, Schneider Electric 

2011年5月、米国冷暖房空調工業会(ASHRAE)が、最新版のデータセンターの温湿度条件に関するガイドラインを公開しました。新しい仕様では、データセンターを新たに2つに分類し、エアサイドエコノマイザなど、エネルギー効率に優れた慣行を奨励する目的で、許容できる温湿度環境条件の範囲を拡大しています。グリーン・グリッドでは、2008年版のASHRAE推奨温湿度範囲に基づくフリークーリングマップを2009年に公開しました。今回、許容範囲が広がったことを受けて、設計チームによる省エネ技法の導入を奨励するため、フリークーリングの可能性を拡大する新しいマップを作成しました。

グリーン・グリッドが行ったデータセンター事業者に対する調査では、エコノマイザを使用している場合の冷却コスト、エネルギー消費量、および二酸化炭素排出量は、エコノマイザを使用していないデータセンター設計に比べて平均で20%削減されることがわかりましたi。温湿度条件範囲が拡大された結果、各データセンターでより大きい節約が見込めるために、エコノマイザを活用するデータセンターが増えるものと期待されます。