WP#45 - データセンターのライフサイクルアセスメントガイドライン

20 November, 2012 | White Paper

Christophe Garnier, Schneider Electric ITB


環境への影響を数値化する要求の高まりに応えるため、さまざまな標準化団体、業界組合、規制機関が、製品または企業活動における環境への影響を正確に評価するために様々な指標を開発しています。各指標はそれぞれの関心分野に特化し(例:すべての環境への影響、または温室効果ガスなど単一の環境への影響)、適用可能なライフサイクルステージが指標ごとに指定され(例:ライフサイクル全体、または使用やリサイクルなど単一のフェーズ)、対象となる製品もさまざまです(例:食品、衣料、電子製品を含むすべての製品、あるいは電子電気機器など特定の製品カテゴリのみ)。個々の指標には、いずれも固有の要件と制約事項があり、ほとんどの場合、算出される影響は、目安程度となる推定値です。 グリーン・グリッドが作成した本ペーパーでは、関連する環境への影響をすべて考慮に入れ、データセンターの完全なライフサイクルを評価するために、必要な要素を特定して記述するフレームワークを提示します。本ペーパーの主眼は、対象となるアセスメント範囲や環境上の懸念事項を定義することです。「紛争物資」など、持続可能なデータセンター運営に関係する、環境および社会的な側面にすべて立ち入るわけではありません。(より広義の持続可能なデータセンター運営と、本ペーパーで扱う環境面に特化した視点については、図1を参照してください。)また、本ペーパーでは、データセンターのライフサイクル影響評価を所定のフレームワークで実施した場合に達成可能な正確性のレベルを明らかにするものではありません。