2015年度日本支部メンバー総会:グリーン・グリッド最新ホワイトペーパーの解説

17 December, 2015 | Presentation

講演者: 佐志田 伸夫 Nobuo Sashida グリーン・グリッド 日本技術委員会 シュナイダーエレクトリック 株式会社 取締役 CTO 技術士(電気電子部門)

多くの皆さまに注目頂いているグリーン・グリッドのホワイトペーパー(WP)の中で日本語版が最近発行されたペーパーもしくは近日発行予定のペーパーについて、翻訳者の一人として解説する。

•WP#48「無停電電源装置(UPS)のエコモード評価」
UPSのエコモードはデータセンター成熟度モデル (DCMM) でも採り上げられているPUE改善に有効な方法である。日本ではまだあまり浸透していないUPSのエコモードとそのエネルギー効率向上の可能性について説明する。

•WP#63「フリーパワークォリティ」
グリーン・グリッドがフリークーリングマップを公開するなどの方法で支持を表明したことににより、データセンター業界ではフリークーリングが空調設備のエネルギー効率向上手法として広く採用されつつある。同様に電源設備のエネルギー効率を高める手法として提唱されている、フリーパワークォリティについて解説する。

•WP#62「データセンターが環境に与える影響」
ライフサイクルアセスメント(LCA)は製品が環境に与える影響を究明するために役立つ手法だが、データセンターは多種多様であり、LCAを適用するには極めて複雑である。データセンターが環境に与える影響を5つの主要カテゴリにまとめ、目的、測定方法、パフォーマンス指標について定義している。